大分県杵築市でとれる農作物達

大分県杵築市の美味しいもの

大分県北東部にある杵築市(きつきし)。江戸時代には、3万2000石の城下町として栄えてきました。後に幾度の編入や合併を重ね、2005年に速見郡山香町・西国東郡大田村との新設合併を経て「杵築市」となったのです。
大分空港が近くにあるためか、大手企業が本社として杵築市に構えています。市をあげて、企業誘致に乗り出した成果でしょう。また農林水産業も盛んで、ハウスみかん・お茶・米・日本酒も手掛けています。杵築市でとれた農作物は、全国各地で大絶賛ものです。

甘くて旨いハウスみかん

最初に紹介する農作物は、ハウスみかんでしょう。大分全域でミカンは生産されていますが、中でもトップの収穫量を誇るのがハウスみかんです。ハウスみかんを手掛けたのは、昭和30年と意外と最近の話。昭和50年に本格的な栽培に力を入れました。
杵築市のみかんの特徴は、酸味が少ないことです。温暖な気候の元で栽培されていますので、甘みがあります。地元スーパーマーケットで取り扱われていますが、ネット通販からでも購入できるそうです。

表彰もされた美味しいお米

杵築市では、美味しいお米も農作物として育てています。有機肥料で育てられており、米本来の「旨味」が堪能できます。米は、杵築市山香町で生産。米作りに必要不可欠な綺麗な空気と、済んだ水が特徴です。米の美味しさを競う全国大会で優勝を飾るほどなので、味に関してはお墨付きです。
美味しいお米がとれるからか、日本酒も有名。世界にまで杵築市の日本酒は知れ渡っており、海外では「Sake」として親しまれています。

お茶も人気

杵築市では、お茶も有名な農作物です。元々九州は、お茶処として有名です。お茶処として真っ先に思い浮かぶのは、京都か静岡あたりでしょう。でも高級日本茶だけ見れば、九州の収穫量は圧倒的です。杵築市でとれるお茶は、ほのかな旨味と渋みが特徴。また深みのある匂いも、杵築市のお茶の人気を決定づけている理由の1つです。
杵築市でとれる農作物は、のびのびとした環境で育てられたものばかり。一度口にしたら、やみつきになること間違いなしです。

鹿児島で農薬管理の資格を取得!農薬指導士とは?

鹿児島の農業では農薬が利用される場面が少なくありません。
そんな農薬を適正に、しかも最小限にするために様々な取り組みが行われています。
その一環として鹿児島県では農薬指導士という資格の研修を全国に倣って実施しています。

鹿児島でも活躍している農薬指導士とは?

農薬指導士は一言でいえば、農薬の知識が豊富な方に与えられる資格です。
農薬を販売するお店や防除業者の資質の向上を目的に設定されている資格でもあります。
さらに農薬販売をするお店に1人以上農薬指導士を配置することを目標に制度を実施しています。
鹿児島県で毎年行われる農薬指導士研修を受け、認定試験に合格することで資格を受けることができるのです。

鹿児島ではいつ頃農薬指導士の研修や試験があるの?

鹿児島では毎年9月末ごろに農薬指導士の研修が実施されています。
研修は丸1日行われており、午前9時に開始し、夕方に農薬指導士の試験を受験する流れです。
基本的に毎年平日に行われているため、販売店のスタッフは平日に休みをとって受講し、農薬指導士試験を受験する必要があります。

気になる研修内容は、農薬に関する法律、取り扱い、防除の知識といったものです。
農薬に関する法律著して、農薬取締法・毒物及び劇物取締法を学びます。
これは農薬を安全に適正に利用するために必須の知識です。
取り扱いは農薬の安全使用・危害防止対策といった内容で行われることによって適正利用の知識を学ぶことができます。
防除の知識は、病害虫・雑草防除について講習を行います。
これらの分野に関する試験を受けるのが農薬指導士試験です。

場所は毎年鹿児島市にあるJA鹿児島県会館で行われています。
対象は、販売店以外にも農家や農協の指導員、実務経験2年以上の防除作業従事者などです。

ちなみに他県ですでに農薬指導士資格を取得している方は試験免除になります。

日本農業遺産認定の技術!美方郡の但馬牛システムとは?

美方郡は但馬牛の生産拠点として古くから知られています。
実は神戸牛と呼ばれる日本の超高級牛も実は但馬牛の高品質なものを指しているのです。
このような実績もあって但馬牛の育成システムが日本農業遺産認定の技術として認められました。

美方郡の但馬牛システムが認定された日本農業遺産とは?

美方郡の但馬牛システムが認定された日本農業遺産とは、農林水産省が制定した制度です。
「地域の貴重で伝統的な知識及び慣習」、「独創的な適応技術」及び「生物相、土地、水等の農林水産業を支える自然資源の管理システム」を維持している地域が認定されるもので、国連の一組織である「国際連合食糧農業機関」(FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS)の日本版ともいえるものになります。
簡単にいえば、日本の農畜産業で守るべき伝統的な仕組みとして、高い品質の肉牛を生産する但馬牛システムが認められたのです。
また、この認定を受けることで、将来的に世界農業遺産への申請承認が得られ、実際に世界農業遺産への申請承認を受けることにも成功しています。

美方郡では但馬牛のトレーサビリティの原形が明治期からできていた

美方郡の但馬牛の生産技術は、当然日本農業遺産になる水準です。
しかし、それに加えてトレーサビリティともいえるシステムが明治期から整備されていたのが認定の決定的な要因といえるでしょう。
そのシステムは「牛籍簿(牛籍台帳)」と呼ばれるものです。
これは、但馬牛の個体別の戸籍表のようなもので、どこの但馬牛の子で、どこで育成されているといった記録を示したものです。
かつて、但馬牛は外国産の品種を入れて肉質を落とした過去があり、その反省を活かして明治期にこのシステムを構築しました。
もちろん、堆肥と稲わら飼料を用いた環境創造型農業のシステムも評価されています。