毎日の食卓に並ぶお惣菜やスーパーの商品。その多くは「食品物流」の仕組みの中で運ばれてきます。私は奈良で食品物流の仕事に10年ほど携わっていますが、この現場には知られていない工夫や苦労がたくさんあります。今回は奈良ならではの食品物流の現場と魅力をご紹介します。
奈良は食品物流の拠点が意外と多い地域
奈良は大阪・京都・三重にも近く、物流の拠点としても重要な地域です。規模は大都市より小さいですが、観光地や外食産業、福祉施設、学校給食など安定した食品需要があります。そのため県内にも多くの食品物流センターや倉庫があります。
スーパーやコンビニ配送、飲食店への食材配送、福祉施設向けの給食配送など幅広い分野を支えています。観光客が多い奈良では、お土産や特産品を扱う物流もあります。私もこうした多様な荷物を扱う倉庫の管理と配送手配を担当しています。
食品物流はスピードと品質管理の両立が命
食品物流は「ただ運ぶだけ」ではありません。鮮度と安全性が最優先。冷蔵・冷凍の温度管理はもちろん、賞味期限や在庫管理も厳密に行います。少しのミスが大きなトラブルになるため、細かなチェックを怠りません。
奈良の夏は暑く、冬は冷え込むので、温度変化に敏感な商品は特に注意が必要です。アイスや生鮮品は積み込みから配送まで分刻みで動きます。私たちも日々タイムスケジュールを調整しながら動いています。
奈良で食品物流の仕事をする魅力
この仕事のやりがいは「人の生活を支えている」という実感です。扱った食品が食卓やお店の料理に並ぶのを見ると誇らしい気持ちになります。納品先の担当者さんから「助かってます」と声をかけてもらえるのも嬉しい瞬間です。
食品物流は年中無休に近い仕事ですが、チームで支え合う文化が根付いています。倉庫スタッフ、ドライバー、管理者が一丸となって動くからこそ、スムーズに回っています。
まとめると、奈良の食品物流は地域の暮らしを支える重要な仕事です。普段あまり意識しないかもしれませんが、毎日の「当たり前」を守るために、多くの現場スタッフが動いています。少しでも興味があれば物流の現場をのぞいてみるのもおすすめですよ。