岐阜県は、奥穂高岳をはじめとする3,000m級の山々から濃尾平野の海抜0m地帯まで、急峻な地形と大きな標高差を持つ自然豊かな地域です。南北150km以上、東西120km以上の広がりに加え、夏は豪雨に見舞われやすく、土砂災害や洪水のリスクも高い地域です。そんな岐阜の暮らしと自然を守るため、地元の土木工事会社は治山・治水を柱にした施工を各地で行い、安心・安全な地域づくりに貢献しています。今回はその取り組みを紹介しましょう。
地元土木工事会社が手掛ける治山・治水工事
岐阜県では、山地の斜面崩壊や土砂災害を防ぐ治山工事、洪水や河川の氾濫を防ぐ治水工事が不可欠です。地元の土木工事会社は、こうした自然災害リスクの高い地域で、長年にわたる施工実績と地域密着型の対応力を活かし、安全な暮らしの基盤を支えています。たとえば森林保全や登山道整備、土砂流出を防ぐための堰堤や護岸の設置など、多岐にわたる工事を手掛け、地域の自然環境との折り合いを図りながら、次世代へとつながる安心な土地づくりに取り組んでいるのです。
治山は重要な土木工事
治山工事は、山の斜面崩壊や土砂の流出を防ぎ、下流域の人々の暮らしを守る重要な土木工事です。間伐や植林、土留工などの整備を通じて森林の保全と再生を促し、災害を未然に防ぐとともに、山林資源の持続的利用にもつながります。特に多雨な地域では不可欠な取り組みです。また、林業との連携を通じてより確実な治山を目指しています。
土木工事は自然との共生を目指す
現代の土木工事は、単に構造物を造るだけでなく、自然との共生を意識した施工が求められています。たとえば治山・治水工事では、生態系に配慮した設計や、地元の木材を使った自然環境にやさしい施工が重視されているのも特徴と言えます。さらに地元地域の風土を尊重しながら、持続可能なインフラ整備を行う姿勢が今、社会から求められており、多くの土木工事会社はその目的のために日々努力し施工を行っているのです。