肥料の作成に使われる畜糞発酵乾燥装置とは?

畜糞発酵乾燥装置をご存知でしょうか。おそらく、問いかけられた方の多くは咄嗟に答えられないアイテムだと思われます。生活に馴染みのない機械なので当然なのかもしれません。

畜糞発酵乾燥装置とは?

畜糞発酵乾燥装置とはその名の通り、動物の糞を発酵・乾燥させる装置を指します。畜産業で使われる機械で、牛・豚・鶏といった家畜の糞尿処理に利用されます。乾燥した糞は有機肥料になるため、一連の流れを堆肥化処理ともいいます。自然乾燥させるので悪臭がなく、燃料費が要らないのが大きなメリットでしょう。畜糞発酵乾燥装置は「岡田製作所」を筆頭に様々な企業で販売されています。

有機肥料の使用用途

有機肥料には有機物(動物の糞や魚粉く)が成分として含まれています。有機物を発酵・乾燥させて作った肥料は化学処理を施しておらず、微生物が繁殖しやすい土壌になります。結果として土の保水性や通気性が上がるため、豊かな土壌を必要とする有機栽培に活用されます。有機肥料の制作過程において非常に有用な畜糞発酵乾燥装置。その製作はどのようにおこなわれているのでしょうか。より深く詳細に迫ります。

畜糞発酵乾燥装置の設計は?

畜糞発酵乾燥装置はメーカーによって設計が異なります。とはいえ、基本的な機能として蓄糞の搬入・発酵・搬送・搬出の四つのオプションが備わっている機械がほとんどです。搬入された畜糞を発酵・乾燥させた後に搬送するのですが、その際に自動で袋詰めしてくれる機能もあります。大量に発生した畜糞の効率的な処理が可能かつ脱臭対策がスタンダードです。装置は規模の大きいものが多く、大抵はメーカーが直接工場に出向いてプラント据付をおこなってくれます。また、要望に合わせて畜糞発酵乾燥装置の設計を受け付けている企業も多々みられるため、工場の規模や希望する畜糞発酵乾燥装置のサイズ、付けてほしいオプションを選択できます。